KUKAってどんなロボットメーカー?

日本ではニッチなロボットメーカーなので、「聞いたことがない」という方もいれば、「あのオレンジ色の…!」とピンとくる方もいらっしゃるかもしれません。

KUKAとは?

KUKAは、ドイツに本社を置く世界的な産業用ロボットメーカーです。産業用ロボットの分野では、日本のロボットメーカーやスイスのロボットメーカーと並び、「世界4大ロボットメーカー」のひとつとして知られています。

KUKAの歴史と特徴

KUKAの歴史は100年以上前にさかのぼります。 1898年にドイツのアウクスブルクで創業。創業当初、KUKAの前身であるKeller und Knappich Augsburgは、電気照明機器や溶接装置を手掛けており、酸素アセチレン溶接やドイツで最初のスポット溶接ガンを発明するなど次々に溶接技術の新しい基準を確立していきました。

精度・剛性・耐久性・安全性など、高い性能を兼ね備えた設計により、創業から現在に至るまで、世界中の製造現場で導入されています。

そして、KUKAのロボットといえば、オレンジ色のロボットアームが象徴的です。デザイン性も高く評価されており、国際的なデザイン賞を受賞した実績もあります。 機能性だけでなく、見た目の美しさや洗練されたフォルムもKUKAのロボットの魅力のひとつです。

KUKAの多様なロボットラインアップ

KUKAは多様なニーズに合わせたロボットをラインアップしています。

・垂直多関節ロボット
 溶接や組立、加工などの幅広い用途で活用されている、代表的なロボット

・スカラロボット
水平方向の高速動作が得意で、組み立てや搬送に適しているロボット

・デルタロボット
高速かつ高精度な動作を得意とし、ピッキングや組み立て等で多く活用されているロボット

・協働ロボット
安全柵なしで人と同じ空間で作業でき、省スペース導入も可能なロボット

KUKAが選ばれる理由

KUKAのロボットが選ばれる理由は、精度・剛性・耐久性・安全性など、高い性能をバランスよく兼ね備えている点にあります。また、繊細な加工などに対応できる高精度を、強剛性設計で長時間維持できるのも大きな強みです。

さらに、KUKA.CNCにより滑らかに軌跡をつなぐことで、安定した加工品質を実現。溶接や切削、搬送など多様な作業でも高精度・高効率に動作できます。
加えて、自動車や航空機産業など、要求の厳しい生産現場で長年採用されていることも、選ばれる理由のひとつです。

広がるKUKAロボットの活用領域

KUKAのロボットは、自動車工場での溶接や組み立てをはじめ、物流における仕分け作業、食品の包装工程、さらには医療分野に至るまで幅広く活用されています。
また、協働ロボットは人と同じ空間で安全に作業できる設計が特徴で、省スペースでの導入も可能です。 限られた人員やスペースの中でも効率的な生産を実現できることから、多様な業界で導入が進んでいます。

最後に

KUKAは、世界4大ロボットメーカーのひとつとして100年以上にわたり技術を磨き続けてきました。 シンボルカラーであるオレンジ色のロボットアームは、KUKAのブランドを象徴する存在です。
その高精度・高性能な技術と優れたデザイン性が魅力のKUKAのロボットは、世界中で幅広く活用され、日本国内でも注目が高まっています。現在では自動車産業をはじめ、物流や食品、医療など幅広い分野で導入が進み、世界中の現場を支えています。

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